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【市民リポート】カヤック体験

2022.07.26

市民リポーター村上

【市民リポート】カヤック体験

 

市民リポーターの村上です。今回は、カヤックで千曲川を下る体験に参加しました。普段見ている山々や橋が違った目線で見られる面白い体験でした。

6月25日(土)午前9時前に、集合場所になっている上田道と川の駅の北側にあるグランド下に着くと、主催者の田中崇さんがカヤックの準備をしていました。カヤック6艇に空気を入れるのは、けっこう時間がかかるそうです。田中さんの仲間の浜口正彦さんと杉山博音さんも手伝っていました。

カヤックに空気を入れる田中さん

 

今回のカヤックツアーは、主催者の田中さんが会長を務める、上田スカイランニング協会が募集したものです。参加者は、山岳を駆け上がるスピードを競うスポーツ「スカイランニング」のクラブチーム「スカイニンジャ」の仲間で、私もクラブチームのメンバーとして活動しています。
最初に、ゴール地点の坂城大橋近くの河川敷に車を置きに行きます。カヤックでゴールした後、温泉まで車で移動するためです。
スタート地点に戻る途中で、今回の千曲川下りの難所である堰堤(えんてい)を見ることにしました。

落差1.5mほどの堰堤。カヤックで通るとスリルがありそうです。

 

出発前にパドル(カヤックを漕ぐ道具)の練習をしました。パドルの持ち方を教えてもらうと、早く乗りたいという気持ちがどんどん高まってきます。
誰とペアになるか、じゃんけんで決めます。私は上田市下塩尻在住の黒谷さんとペアになりました。二人でカヤックの前後を持ち、協力して川まで運びます。

 

一人乗りのカヌーで曲がり方などを教えてくれた講師の浜口さん

 

いよいよカヤックに乗り、二人でパドルを漕いでみました。カヤックが前に進みます。進行方向が違ってしまったので、修正しようとすると、余計に曲がって反対向きになってしまいます。なかなか思うようにいきません。流れの遅い場所で何度も練習しました。
瀬に入るときは、カヤックを流れの方向に向けて、真っ直ぐに入れるといいそうです。
さあ、練習の成果が出るか。

瀬に向かう黒谷さんと私(後部座席)

 

先ほど下見をした堰堤が近づいてきました。ちょっと右側にズレましたが、何とか転覆しないで通過出来ました。しかし、川の水をかぶって、少し飲んでしまいました。
思ったよりも「ざぶん」という感じで、前が見えなくなります。
みんな通過出来たので、ペアを交代したり、一人乗りで挑戦したりして、何度も堰堤を行ったり来たりしました。

一人乗りで堰堤に挑戦した参加者

 

親子で挑戦した二人は転覆してしまいました。
救命胴衣とヘルメットを着用していたので、流されても安心です。すぐに講師の浜口さんが来て、浅いところまで誘導してくれました。
途中、中州にカヤックをつけて昼食をとることになりました。

 

中州で休む参加者と講師の皆さん

 

水しぶきをたくさん浴びた体が乾いていきます。それぞれに持ってきたおにぎりやパンなどを食べて、水分補給もしました。この日の上田市の最高気温は35.1℃と猛暑日でしたが、川にいると、あまり暑さを感じません。

休憩が終わると、ペアを代えたり、前後の席を換えたりして再び出発します。
ねずみ橋の下をくぐって、浅瀬を越えて進むうちにカヤック操作が上手になってきました。
そこで、少し趣向をこらして、パン食い競争のようなゲームをしました。よーいドンで、カヤック6艇が一斉にスタート!

講師の先生が用意してくれたお菓子を目指して、二人で頑張ってパドルを漕ぎましたが、私達のペアはブービー賞。みんな上手になっていました。

しばらく進むと、黄色いトラスト構造の大望橋が見えてきました。

青空と黄色い橋のコントラストがきれいで、カヤックからゆっくりと眺めました。
身体が熱くなると、水につかりたいのか、小学生の参加者はカヤックから出て、川に入っていました。

 

川の中に入ると気持ち良さそうです。泳いだり、水かけごっこをしたりしていました。

流れが緩やかなところはのんびりとできるのですが、浅瀬では、カヤックが川底に着いて動かなくなります。そんなときは、二人で降りて、カヤックを浅瀬の外まで運びます。

 

途中で水分補給をしたり、カヌーに座ったり、横になったりしながら、のんびりと川下りを楽しんでいると、ゴールの坂城大橋が見えてきました。さあ、最後だ!着岸ポイントまで、力を合わせて漕ぎます。無事に全員がゴールできました。
カヤックを岸に上げ、見上げたときの青空が素晴らしくきれいでした。

 

参加者の感想
【小学4年生の女の子】
ママと乗るとクルクル回ってしまって、難しいし笑ってしまった。カヤックから落ちたときはビックリしたけど、すぐ浮いてきたし、怖いというよりは面白かった。水の中にいると、暑いのを忘れて気持ち良かった。

 

【主催者の田中崇さん】
10年ほど前から、川下りの出来る場所を千曲川や依田川などで調べてきました。そして、8年前からカヤック体験ツアーを実施するようになりました。川の様子は、大雨や治水工事の状況で変化するので、定期的にツアーを実施するのは難しいです。それでも、千曲川をカヤックで下る楽しさを多くの人に体感してもらえるように、時期や場所を工夫してきました。今後は、様々な分野の方々と協働して、千曲川の環境保全や教育活動なども行っていきたいと考えています。

 

●カヤック体験についての問い合わせ●
信州上田アウトドアビジターセンター 田中 崇
(電話) 090-8803-1259
(メール)info@sports-fitness.co.jp
※カヤック体験は随時受付中です

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