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【市民リポート】メンバー募集中〜あなたも参加してみませんか〜「レイライン調査隊」が発足しました

2023.02.28

市民リポーター  関

【市民リポート】メンバー募集中〜あなたも参加してみませんか〜
「レイライン調査隊」が発足しました

はじめまして! 市民リポーターの関です。

昼間の暖かな日差しがうれしいこの季節、少しずつ日が長くなっているのを実感します。
寒さが苦手な私は春が待ち遠しいです。

ところで、みなさんは「レイライン調査隊」をご存じですか?
2023年1月発行の「広報うえだ」の「まちの話題」のページに、調査隊の発足式の記事が載っていたので、ご覧になった方もいると思います。

 

(広報うえだ2023.1月号より)

(レイラインハンティングバスツアーチラシ)

 

上田市地域おこし協力隊塩田地域担当の佐藤克哉さんと長野大学の学生が中心となって活動してきた調査隊。昨年12月18日に正式な発足会をサントミューゼで行いました。
同月22日の冬至の日には、調査隊最初の企画イベントとしてレイライン体験のバスツアーが実施されました。

冬至の日の過ごし方といえば、かぼちゃを煮て、ゆず湯にはいって、くらいしか知らなかった私。
隊員の学生さんの解説つきでレイライン関連の文化財を巡り、現地での観測、豚汁やおやきのサービスもあり!の約3時間のバスツアーです。
冬至の日にピッタリのイベントと思い参加しました。それでは早速、レポートさせていただきます。

当日、午前中は雪模様でしたが、昼過ぎから晴れてきました。
集合場所の上田駅温泉口にマイクロバスが待っていました。

左から 小山瑞貴さん・小森優稀さん・大久保美咲さん・久保田楓果さん・佐藤克哉さん

 

出迎えてくれたのは調査隊代表の佐藤さんと長野大学の学生さん4名。
調査隊として活動している学生は、同大の教養科目「信州上田学」の発展科目である「地域協働活動」を受講する環境ツーリズム学部 2、3年生のレイラインチームの10人ほど。

レイライン体験コースの企画以外にも、塩田平かるたを使った人間かるたを提案し、小学生と交流するなどしているそうです。
地域と関わりながら学ぶっていいですね。楽しそうな講座だなあ。

 

まず、日本遺産のパンフレットをもらいました。

2020(令和2)年6月に信濃国分寺や塩田平周辺が日本遺産に認定されました。
「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~」がテーマ(ストーリー)です。

レイライン(Ley Lien)」とは、1920年代にイギリスのアマチュア考古学者アルフレッド・ワトキンスが提唱したもので、古代の遺跡やパワースポットが直線上に並んでいる状態をさします。
また、太陽の通り道との関係をいう場合もあります。
日本でも遺跡や神社仏閣、霊峰などのパワースポットが直線上に並んでいるレイラインが複数存在します。

塩田のレイラインは、「大日如来(太陽)」を安置する信濃国分寺と、「国土・大地」を御神体とする生島足島神社、別所温泉の古寺群を直線上に結んでいる夏至の朝日(冬至の夕日)が照らす光の線のことを呼んでいるそうです。

上田駅を出発してほどなく信濃国分寺に到着。

ガイドをするのは大久保美咲さん(2年生)。
緊張すると言っていましたが、堂々とした話しぶりです。

大久保美咲さん

 

 

1月に毎年開催されている八日堂縁日の人でいっぱいの境内と違って、今日はツアーの私たち十数人しかいません。
本堂の内陣に入れていただき、お寺の方からお話を伺うことができました。

本堂に安置されているのは薬師如来。12年に一度巳年に公開される秘仏です。信濃国分寺ではご開帳ではなくお開帳と呼ぶんですってね、知りませんでした。次回のお開帳は2025年です。

あれ?「太陽」である大日如来はどこにいらっしゃる?

大日如来は三重塔の中に安置されています。こちらも普段は拝観することはできないのです。
最近では、2021年3月、別所線の全線開通(赤い鉄橋が「復活」した日ですね)を記念して安楽寺三重塔の大日如来と合わせて1日だけ公開されました。
(YouTube 上田市の行政チャンネルで視聴可能です。 https://www.youtube.com/watch?v=lcikg2XIbB4

 

 

 

次は生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)へ。
お日様も見えているし、日の入りをしっかり見届けたいなと期待が高まります。
車中で佐藤さんから日本遺産やレイラインについての説明を聞いているうちに、バスは神社の駐車場に到着。

ガイドは小森優稀さん(2年生)。
彼女も緊張を感じさせず、時には身振り手振りを交えて話してくれます。

小森優稀さん 佐藤克哉さん

 

本社は神池に囲まれた神島に建ち、神池を海、神島を日本列島に見立てているのだそう。
御神体は大地そのものの土間なのです。

夏至の日は東の鳥居の中央から陽が昇り、冬至の日は西の鳥居の中央に陽が沈む。
ここは、まさに塩田レイラインの中心に位置しているパワースポットなのですね。

参道には、西の鳥居に向けて、すでにカメラの三脚が数台並んでいます。
観測会現地集合の人たちと合流します。
日の入りの時間に合わせてだんだんと人が増えてきました。

 

そこへ「みなさんどうぞ~」と、長野大学の学生さんによるおやきと豚汁のサービス。
待ってました! ちょうど小腹が空いたところ。心も体も温まります。

 

 

和やかな雰囲気の中、レイライン調査隊の紹介と参加者全員で記念写真。
地域の方、市の関係者の方、みなさんおつかれさまです。

さて、いよいよ日の入りの時刻が迫ってきたのですが……ん?

なんと直前になって曇ってしまい、鳥居を通る夕日を見ることはできませんでした(泣)
山に囲まれた塩田平、この時期、山ぎわに雲がない日のほうが珍しいのかもしれませんね。

佐藤さんがアプリを使って日の入りの軌跡を見せてくれました

 

夕日を見られなかったのは残念ですが、学生さんたちの、みんなに楽しんでもらおうと頑張っている姿に、私は元気をもらいました。

最近は太陽の軌道を測定するアプリがあり、そういったデジタル系コンテンツを使って、新たなレイラインの発見も期待されます。
レイライン調査隊は、若い方たちの感性とフットワークで、塩田平・上田市の魅力をどんどん発信して地域を活性化してくれるポテンシャルの高い集団と感じました。

現在、市民から広くメンバーを募っているそうです。
興味のある方は連絡してみてはいかがでしょうか。

調査隊の新しい企画を楽しみにしています。

 

塩田まちづくり協議会HPより

 

<問い合わせ先>
塩田地域自治センター(担当:地域おこし協力隊 佐藤克哉)
Tel: 0268-38-3000
Mail: sioda-tiikiokosi@city.ueda.nagano.jp
https://shioda-machidukuri.jp/news/3059

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