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【市民リポート】◤豆 cafe enjyu◢

2021.11.12

ゆったりと時間が流れる場所――そして残照館のこと

 

こんにちは、市民リポーターの清水です。

 

塩田地区は前山寺の参道入り口に、こじんまりしたレンガ造りの『KAITA EPITAPH 残照館』があります。40年弱の歴史ある私設美術館『信濃デッサン館』を閉じた後、2020年6月6日より館名を新しくして再開したのには館主の窪島誠一郎さんの深い思いがありました。

 

 

山本鼎の従兄であり、22歳の若さでこの世を去った大正期の天才画家、村山槐多の作品をはじめ100点ほどのコレクションが展示されています。作品の前に何気なく置かれた机と椅子は、『お好きなだけ、お好きに作品を堪能ください』と言われている様です。

 

 

美術館には食育インストラクターでテレビでもお馴染みの王鷲美穂さんと、せいろと糀&シュクルリール洋菓子店主宰の吉池梨恵さんの素敵なお二人が切り盛りなさる『豆 cafe enjyu』が併設されています。作品の余韻に浸る場所、観賞の興奮を冷ます場所、人それぞれですが、もともと『美術館で良い時間を過ごしてもらいたい』との思いで始められたカフェなのだそうです。
『残照館コラボレーションスイーツ』として館主と作品のイメージを膨らませて考えられたメニュー、例えば『五月の風のゼリー』や『一本のガランス』と名付けられたパフェがあるのもその思いにつながっているのですね。吉池さんはフランス菓子出身のパティシエだそうで、まず見て美しいことを大切にしているとおっしゃる通り、プレートを自在に使って供されたスイーツの綺麗さと言ったら――。その日は『季節のタルト』をチョイス。注文を受けてからサックサクの土台に旬のフルーツを盛り付けて下さいます。ベリーや桃、イチゴがお皿にたわわにこぼれ落ちる贅沢さです。

 

      季節のタルト                        バスクチーズケーキ 自家製マーマレード添え

 

そしてランチメニューも身体に優しい感じがして、とっても美味しく頂きました。それもそのはず、こちらは地産地消を基本に、お料理もスイーツも上田市で収穫された旬の農産物で提供する、がコンセプト。例えば、塩田産大豆を全国ブランドにしようとスタートした生産者団体『しおだSUNダイズ』が育てたナカセンナリは、こちらのカフェに無くてはならない食材なのだそうです。大豆の煮汁はとっても良いお出汁になって、甘味や味の深みにも欠かせない、お味噌にもマストの食材だと教えて頂きました。

 

無農薬で安心できる食材を直売所や農家、生産者団体などから直接仕入れ、地元の活性化にも繋げていく――『このカフェは地元農家さん無しには成り立たないんです』 そしてボリュームも満点なことに触れると『私が食いしん坊だから、お客様にもお腹いっぱいになってお帰りいただきたいんです』とおっしゃる王鷲さんのオチャメな笑顔がとても印象的でした。

 フレッシュトマトのリゾット              きのことサツマイモのリゾット

 

夏は騒々しい蝉時雨さえもが静寂を演出し、秋には紅葉が明かりに映える。足下に塩田平を見渡せる心地良いテラスのあるここ『豆 cafe enjyu』は、ついつい時間を忘れて、まったりと長居してしまう幸せな場所でした。

 

 

 

豆cafe enjyu

住所:上田市東前山300  TEL:0268-38-4569
営業日:「KAITA EPITAPH 残照館」と同じ土曜日、日曜日、月曜日
営業時間:11:00~16:00
営業期間は4月から11月半ばまでで、冬期はお休みとなります

 

 

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