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【市民リポート】 MICHIQSA

2022.06.17

市民リポーター 村上

【市民リポート】MICHIQSA

 

上田市民リポーターの村上です。
今回は5月1日にオープンした観葉植物のお店、MICHIQSA(ミチクサ)を取材させていただきました。

上田城の外堀に架かる高橋の所で、かぎの手に曲がる旧北国街道が突き当たった所にMICHIQSAがあります。

上田城の外堀に架かる高橋とMICHIQSA

 

6月3日、取材に訪ねると、入り口には『竹の切り出し中』という書き置きがありました。書き置きをして店を留守にするなんて、まるで宮沢賢治の生活のようだなあと思いながら駐車場の奥へ行ってみると、竹を同じ長さに切りそろえているMICHIQSAオーナーの室伏那儀さんがいらっしゃいました。私の姿に気付くと、室伏さんは作業を中断して建物の中や外を案内してくださいました。

 

 

店の入り口にあった書き置き

 

 

竹藪から切り出した竹

 

MICHIQSAは、旧丸山邸にあった蔵を借りて店にしています。旧丸山邸は矢出沢川(上田城外堀)が直角に曲がっている角に築かれた石垣の上に建っています。その石垣はとても立派で、きれいな曲線を描いていました。この場所は、映画『たそがれ清兵衛』のロケ地にもなっていて、石垣の前で殺陣シーンの撮影があったのを思い出しました。

MICHIQSA(旧丸山邸)下の石垣

 

蔵の中に入ると、そこには薄暗く落ち着いた空間が広がっていました。小さな窓から入る光は少なく、ライトで照らされた植物たちが、静かにその存在を主張していました。室伏さんが土蔵で植物屋を始めたきっかけは、植物の育成にとって、家庭の環境が必ずしも最適であるとは限らないと気付き、自分以外にも植物の育て方に悩んでいる方がいるだろうと思ったからだそう。
蔵の中には、個性あふれる鉢に植えられたサボテンや、観葉植物が置かれています。小さな植物は、胡桃(くるみ)・欅(けやき)・榎(えのき)の一枚板に並べられて照明が当たっていました。

MICHIQSA1階の店内

 

2階に上がると、床には柔らかい畳が敷かれていて、ひと休みして寝転がりたくなるよう空間が造られていました。室伏さんの飼い猫『ことら』が隅に置かれた猫つぐらの上にいます。蔵の小さな窓からは太郎山が見えました。窓の下は矢出沢川が流れていて、高橋の向こうには烏帽子岳が見えます。素晴らしいロケーションです。

ことら

室伏さんは、
「ここは、小売りをする植物屋としてだけの空間ではなく、居心地の良さに引き寄せられて、人々が集まってくるような交流の場として提供したい。」
と話されていました。
土蔵の前には室伏さんが作った石のベンチがあり、その横に、今日切り出した竹でテラスを作る計画だそうです。

石のベンチ

 

MICHIQSAは、古い土蔵と石垣、個性的な鉢に合った観葉植物やサボテン、手作りの前庭など、たくさんの魅力があふれる場所でした。
これから、この場所で読書会や映画鑑賞、お茶立てなどを開催したいという想いを語る室伏さんの目が輝いていました。

店の入り口にある看板と室伏那儀さん

 

 

室伏那儀さんの自己紹介
鹿児島県沖永良部島出身。28歳。海で育ち、15歳で山を初めて眺めた時は、まるで異国に来たかのような衝撃で、稲妻が落ちたどころではないショックを受けた。
山岳スポーツ、スカイランニングに魅せられ、国内外のレースに参戦、撮影し、生計を立てた。同時期に祖母、母の影響を受け、植物を好きになり、2022年3月開店準備を始め、同年5月1日にMICHIQSAオープン。

 

MICHIQSA店舗情報
住所   〒386-0027 長野県上田市常磐城3丁目7-37土蔵
電話   090-3440-0027(室伏那儀さんの携帯)
営業時間 午前10時から 不定休
詳細はインスタグラムにて配信
駐車場  旧丸山邸の共有駐車場(MICHIQSA入口の左側)

 

 

 

 

 

 

 

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