【市民リポート】別所線ガイドボランティア
市民リポーター村上
別所線ガイドボランティア
市民リポーターの村上です。久しぶりに別所線に乗って楽しんで取材しました。
6月19日(日)別所温泉駅から上田駅まで上田電鉄別所線に乗りました。
この日は上田女子短期大学の別所線ガイドボランティアが久しぶりに復活する日です。
2016年より活動を開始した別所線ガイドボランティアは、別所線沿線の観光スポットや自然環境などの魅力を電車内で伝えてきましたが、令和元年東日本台風による鉄橋の一部崩落や、新型コロナウイルス感染症による影響により活動を休止していました。
この日の天気は晴れ。快晴の中、別所線ガイドボランティアの再開となりました。
さて、まずは素敵な袴姿の上田女子短期大学の学生さん二人のご挨拶。
仲鉢麻希(なかばち まき)さんと内田怜奈(うちだ れな)さんです。
この二人が本日のガイドボランティアです。
仲鉢さんは、県外出身で、上田のいいところをもっと知りたくてガイドを始めたとのこと。
内田さんは3才まで上田に住んでいましたが、その後上田から離れ、上田女子短期大学に入学したことでまた上田に戻ってきたそうです。
午後2時11分発上田行の電車に乗り込みました。
二人は車両の一番後ろに立ってガイドをします。
一人がマイクを持って案内をして、もう一人が写真などのシートを持ちます。
発車すると、電車が揺れます。
体を揺らさないためにどうしているのか聞いてみると、後ろにある運賃箱に腰をもたれさせて、両足を踏ん張ってバランスをとるのだそうです。
八木沢駅に赤いハートがついたベンチがあることや、ハート形のため池について紹介がありました。
上空からの写真を見ると、本当にハート形をしています。
電車は田植えが終わった水田に独鈷山が写る景色の中を進みます。
下之郷駅から大勢のお客さんが乗ってきました。朱塗りと白壁の駅舎で、下り線の電車とすれ違います。
ガイドボランティアの二人と顔見知りなのか、笑顔で会釈をする人もいました。
麦畑と舞田駅
いよいよ千曲川に架かる赤い鉄橋を渡ります。
この鉄橋は、令和元年東日本台風により一部崩落して、昨年の3月28日に復旧しました。
学生ボランティアの皆さんは、別所線が不通になってボランティアガイドが出来なくなり、その後のコロナ禍で、さらにガイドが出来ない日々が続きました。
そんなとき、それでも何かできることがあるのではないかと考え、家の中でも別所線の旅を楽しんでもうらうために『バーチャル別所線ガイド』を作成しました。
『バーチャル別所線ガイド』の視聴はこちら〈外部リンク〉
赤い鉄橋を渡ると、終点上田駅です。
ガイドの二人が最後に挨拶をすると、乗車のお客さんたちから拍手が湧きあがりました。
乗客を見送る二人
緊張が解けた二人は、ほっとした表情でこのように話してくれました。
「説明文を考えて、お客様にわかりやすく伝える練習をしてから、ガイドボランティアをしています。お客さんが、うなずいてくれたり、伝えた景色を探してくれたりしている様子を見て、やりがいを感じます。最後に拍手をいただいて嬉しかったです。」
現在、上田女子短期大学には12名のガイドボランティアの方がいて、これから毎週土日の2往復でガイドをしてくれるそうです。
詳しくは、上田電鉄のホームページの新着情報をご覧ください。
上田電鉄ホームページはこちら〈外部リンク〉
二人のガイドを聞きながら、車窓の景色を見て、あっという間の30分でした。
ぜひ皆さんも、ガイドを聞きながら別所線の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。