【市民リポート】『仮面舞踏会』の練習風景を取材しました!
市民リポーター 村上
【市民リポート】『仮面舞踏会』の練習風景を取材しました!
上田市民リポーターの村上泰隆です。12月4日にサントミューゼ大ホールで上演される『仮面舞踏会』の練習を取材しました。
11月18日(金)午後6時30分、東御市サンテラスホール練習室に指揮者・ソリスト・合唱団の皆さんが集まりました。
毎週合同練習が行われているようです。
マスクをしての練習なので、声が通りにくいところがありますが、難しいところや、ソリストが入るところ等を繰り返し練習していました。
練習が始まってから1時間ほどで休憩に入ったので、出演者の皆さんへインタビューさせていただきました。
まず、指揮者の和田朋樹さんが、にこやかに取材に応じてくださりました。
和田朋樹さんのコメント
ヴェルディのオペラ『仮面舞踏会』は、きれいなメロディーに溢れ、深くて幅広い内容です。このヴェルディの想いを引き出し、解放したい。
次に、合唱団のメンバーの一人である、大学生の須藤優希斗さんにお話をうかがいました。
須藤優希斗さんは、福井県出身で、長野大学に在学中です。
合唱サークル「ひびき」の代表として活動していますが、コロナ禍で活動が制限され、発表の場がなかったそうです。
須藤優希斗さんのコメント
長野大学からは3名が参加していますが、オペラは初めてで、リズムが速く、イタリア語の発音が難しいです。
次に、ソリストの倉石 真さんにお話をお聞きしました。
倉石 真さんのコメント
『仮面舞踏会』は、日本では、あまり上演されないオペラです。テノールとしての技術が必要で、難しい曲です。演奏会形式なので、衣装を着たり、スポットライトが当たることはないが、コーラスやオーケストラが盛り上げてくれるので、音楽の持っている力に引き込まれ、すごさを感じてもらいたい。
最後に、主催者の倉石 満さんは、今回の上演について、次のように話されました。
倉石 満さんのコメント
イタリアのオペラ王、ヴェルディの傑作です。多くのソリストにそれぞれ見せ場となるアリア(※)があり、合唱もあり、バレエもあり、それを盛り立てる壮大なオーケストレーションもあります。ストーリーも常に張り詰めていて無駄がありません。忠臣の刃にかかって息絶える主人公リッカルドが、誰もとがめずに全てを赦して死んでいくところも、この話の中核となるところです。
演奏会形式とは、舞台装置や小道具、演出などを用いずに、オーケストラもステージ上で演奏し、ソリストたちはその前で歌う形式です。音楽そのものに、より集中できる形式で、出演者全員がステージに上がるため、大迫力です。ソリストをはじめとする出演者の多くが信州出身・在住のプロ音楽家です。その人たちの力が集結して、このヴェルディの大曲に挑むことには、大きな意義があります。そして、その音楽を共に楽しみ、盛り立てるのも地元上田、そして信州のお客様であることも、また当公演の醍醐味と言えるでしょう。
※アリア・・・オペラで、オーケストラの伴奏で独唱する叙情的な曲。詠唱。
練習を取材させていただき、公演を成功させて、観客の皆さんに感動してもらおうという出演者の熱気が伝わってきました。
特にマエストロの和田さんの表情や動作に良い公演にしようという強い意志が伺えました。
12月4日の本番では、合唱団に信州大学の学生さんや地域のみなさんが加わります。
バレエダンサーの表現も楽しみです。
地元の演奏家の皆さんが入ったオーケストラも加わり、素晴らしい『仮面舞踏会』になることと思います。
ぜひ、公演に足をお運びください。
公演情報
ヴェルディ作曲オペラ「仮面舞踏会」
日時:2022年12月4日(日)開演14:00(開場13:00)
料金:S席7,000円(大学生以下3,500円)
A席5,000円(大学生以下2,500円)
※低学年以下の入場は不可
会場:サントミューゼ 大ホール