【市民リポート】春の野山は自然の恵みの宝箱
市民リポーター 加藤
【市民リポート】春の野山は自然の恵みの宝箱
上田に移住して約4年半。寒い冬を越えるからこそ、春の足音がそれまでより一層待ち遠しくなりました。お花や草の芽が出てミツバチさん達も活動を始めると、春の何とも言えない柔らかな甘いにおいが広がって・・・やがて訪れるのが野や山の恵みの季節♪♪
「ふきのとう」や「セリ」が出始めると、いよいよその季節がスタート!
自然豊かな地元の暮らしに興味津々の私に、上田暮らしの様々な体験をさせて下さる「上田のお父さん(私が一方的にお慕いしている)」林修一郎さん(室賀在住)に、今年も色々教えていただいています。
<ふきのとう、セリ>
ふきのとう
セリ
水辺の「セリ」を採っている林さん
「ふきのとう」があちこちに花を咲かせる様子はとっても可愛い!初めて土手や野原に咲き乱れている様子を見たときは、うわぁ~っ!!と感動しました。
こちらは「ふき味噌」や天ぷらに。ほろ苦さがたまらない。
「セリ」は、水辺や湿気の多い場所に生えるそう。林さんに「根っこ」がまた美味しいと教わり、よく洗って根っこまで天ぷらに。
<しいたけ>
「しいたけ」もニョキニョキ♪
とっても肉厚!
採れたてしいたけをいただくと、そのジューシーさがたまらぬ美味しさ。
しいたけは、湿気のある山の中に「コマ打ち」した原木を置き、菌を行きわたらせながら成長させます。2年目くらいから採れ始め、平均で6~7年、原木が太いと10年くらい収穫できるものもあるとか。自然の恵みに感謝しながらいただきます。
「コマ打ち」は、原木にドリルで穴を開け、そこにしいたけ菌のついた「コマ」をトンカチでたたいて埋める作業。こちらも楽しく体験させていただいています。
〈よもぎ〉
次は、地面に生えていた「よもぎ」。
和菓子などでよく使われる「よもぎ」。葉っぱの裏が白いので分かりやすいけれど、よもぎがどのような見た目の植物であるかさえ、私は長野に来て初めて知りました。きっと地元の方には常識なのだと思いますが。
食べられて、しかも健康に良い葉っぱが自然に生えてくるなんて、なんて豊かなことなのでしょう!
<ドクダミ、ふきのとうの葉っぱ>
「ドクダミ」や少し成長した「ふきのとう」の葉っぱ
ドクダミ
「ドクダミ」は高血圧に効くそうで、こちらも天ぷらに出来ると教えていただいたのでトライ。また、お茶にしたり、焼酎に漬けてチンキにしたり。チンキは精製水で薄めると、化粧水や虫よけになります。
ドクダミのお花もかわいいですね♪
ドクダミのお花
ドクダミの葉っぱとお花のチンキ
<ワラビ>
今年は暖かい為、通常5月に採れる「ワラビ」や「タラの芽」も4月中旬頃から見かけられました。
「ワラビ」は、手で探っていくとポキンと折れるところがあります。その部分を見つけるのが最初は難しかったけれど、毎年経験させていただき、やっとその感覚が分かってきました。山の中にあるけれど、鹿さんもイノシシさんも誰も食べていないのは、灰汁が強いからでしょうか。
食べ方にはコツがあり、灰をまぶしたワラビに熱湯を注ぎ、そのまま6~8時間ほど置き、灰汁を取り除きます。重曹でも良いようです。
旬の時期になると、山に行くたびににょきにょき育っているので、本当に自然のパワーに感心します。
〈タラの芽〉
芽吹いているところから手でポキンと折れる
トゲがあるので、鎌と皮の手袋をして収穫 美味なものにはトゲがある
「全部の芽を摘み取ると木が枯れてしまうんだよ。」と教えてくださる林さん
山の中でも根っこから枝をのばし、たくましく育っていた
私が一番大好きな「タラの芽」。こちらはトゲのついた枝の上に育つので、皮の手袋をはめ、鎌で枝をたぐり寄せて収穫します。欲張って全部の芽を採り切ってしまうとその枝は枯れてしまうので、真ん中の写真のようにひとつでも残すことが大事だと林さんが教えてくださいました。
「タラの芽」はなんと言っても天ぷらが最高です!「山菜の王様」と言われるのも大納得!
まだまだこれから「コゴミ」や山菜の女王と呼ばれる「コシアブラ」も出てきて・・・・春の楽しみが
2つも3つも増えました!
・・・という訳で、最近の私の食事は山菜の天ぷら三昧。信州の美味しいお蕎麦との相性も最高で、長野の春の味覚を思う存分味わえる幸せを感じながら過ごしています。
最近収穫した山菜ときのこ大集合♪
上田地域の皆さんは山菜を召し上がっていらっしゃると思いますが、採れたての山の幸をいただけることは本当に豊かで幸せだなと感じます。
この豊かな自然環境を大切にして、春の味覚を味わうという食の伝統を次の世代にも繋げていけたら良いなと思います。
※例年、植物による食中毒が多発しています。
安全に食べることができるということが確かな植物以外は、絶対に採らない、食べない、人にあげないように注意してください。