上田市シティプロモーション

文字サイズ

【市民リポート】太郎山虚空蔵山縦走路整備

2023.10.05

市民リポーター  村上

【市民リポート】太郎山虚空蔵山縦走路整備

上田市民リポーターの村上です。
今回は2023年9月24日(日曜日)に行った太郎山虚空蔵山縦走路整備を取材させていただきました。

西部公民館で20年前から行っている『太郎山虚空蔵山縦走路整備』の参加者募集のチラシが届きました。

参加募集のチラシ

 

私は上田スカイランニング協会の事務局をしていますので、毎年5月3日と4日に行っている『太郎山登山競走』で、この縦走路を使わせてもらっています。その関係で出来る限りこの整備活動に参加しています。上田市民の山と言われる太郎山は、市街地から近く、いろいろな登山道があり、毎日登っている人もいるほど、市民に親しまれています。太郎山から西に虚空蔵山まで縦走すると坂城町側や塩田平などの景色が広がります。

 

千曲川から見た太郎山と虚空蔵山

 

午前7時30分に西部公民館駐車場に集合です。太郎山山系を楽しくつくる会や上田コマクサ山の会・上田スカイランニング協会の人たちが集まりました。西部公民館の木嶋館長さんと小澤次長さんを合わせて、総勢20名です。
7台の車に分乗して西峠まで行きました。これから作業に入ると、虚空蔵山から下る人たちもいるので、全員が揃っているうちに集合写真を撮りました。

西峠で作業前の集合写真(木嶋公民館長撮影)

 

ここから4つのグループに分かれて、太郎山方向と虚空蔵山方向に向かって縦走路の草刈りや目に当たりそうな枝を切って行きます。草刈り機や鎌・ハサミ・ノコギリを持って出発です。私は虚空蔵山方向に進み、弥五郎岩から西峠に向かって整備をしました。
途中、縦走路に枯れ木があり、倒木の恐れがあり危険だったため、二人で押して縦走路脇に倒しました。また、縦走路を遮る倒木があり、ノコギリで切って脇に寄せました。

縦走路上の倒木をノコギリで切っている

 

切った倒木を縦走路の脇へ動かす

 

倒木の片付けをしながら弥五郎岩の手前まで行き、草刈り等の整備をしながら、来た道をもどりました。山道での草刈りは大変ですが、70才代の人が頑張っています。
峰の展望台まで来たところで、昼食にしました。上田市街地方向がよく見える展望台ですが、低木が生えて、見通しが良くないので、少し切りました。
開放的な景色を見ながらの食事休憩は、爽やかで楽しいものでした。

峰の展望台で昼食休憩

 

午後は、西峠までの縦走路の整備をして終了です。西峠に着くと、太郎山山頂までの整備グループが先に到着していて、西峠の平らな場所の草刈りをしてくれていました。

 

西峠の平らな場所を整備する人たち

 

予定より早く整備作業が終わりました。秋晴れの日曜日、上田の街を下に眺めながら、楽しいボランティア活動が出来ました。

 

 


西部公民館長の木嶋 幸男さんのお話
回を重ねること40回、地元の山を愛しみ、大切に思っている方がこんなに大勢いてくださり、継続できていることを大変うれしく、心強く思います。
整備当日は、坂城町側から西峠に車で向かいましたが、林道は道幅も狭く急勾配の上、道がぬかるんでおり、4輪駆動の車でも滑ってドキドキしながら登っていきました。
整備作業は天候にも恵まれ、順調に行うことができ、休憩した「峰の展望台」からの眺望なども堪能しました。
近年は気軽に登れる低山登山がブームになっているとのこと。
日頃の喧騒を忘れ、心も身体も自然に親しむことができる低山登山は楽しいものですが、登山する皆さんが道などに迷うことなく、安心、安全に山に登れるよう、この活動が末永く続いていってくれることを願っています。

 


太郎山山系を楽しくつくる会会長の早川 潤さんのお話

今回は、太郎山から虚空蔵山を経て、下塩尻登山口まで約7kmの縦走路と登山道を整備することが出来ました。ありがとうございました。
20年前に始めた頃は、道が分からないほどの藪に覆われた場所が何カ所もありましたが、歩く人が多くなったせいか、年々作業が楽になってきました。
燃料革命により、里山から薪を取る必要がなくなり、「放置され荒れ放題になっている里山を何とかしたい。」そんな気持ちが参加の動機でした。
縦走路に至る登山道がいくつもありますが、荒れたままのルートがあり、その整備がこれからの課題です。20年間、広報や参加者の取りまとめなど、西部公民館の職員さんが代々受け継いできてくれました。このことにも、この場をお借りして感謝申し上げます。


 

関連タグ