【市民リポート】子育て世代の強い味方!ベビーシッターの敷居を下げてママの心を軽く
市民リポーター 田中 まい
【市民リポート】子育て世代の強い味方!ベビーシッターの敷居を下げてママの心を軽く
仕事と育児の合間で楽しいことを見つけたい!市民リポーターの田中です。
最近、仕事をするママが多くなった印象がありませんか?厚生労働省のデータによると、18歳未満の子どもがいる世帯の母親が仕事をしている割合が75.9%を越え、過去最高を更新しました。 4人に3人が、18歳未満の子どもを抱えながら仕事をしていることになります(令和3年国民生活基礎調査より)。祖父母の家が遠方だったり、夫の仕事によってはワンオペで子育てをするママたちも多いのではないでしょうか。
そんな気力・体力ともに限界ギリギリのママたちの強い味方!ベビーシッターのあやのさんを取材しました!
|なないろキッズ|
あやの先生 30代 神奈川県出身
同じく神奈川県出身の旦那様と結婚を機に上田市へ。
幼稚園・保育園・こども園などで保育士・幼稚園教諭として働き、2年前からベビーシッターをスタート。同時に児童発達支援センターにも勤務し、多方面から子どもたちに向き合っている。自身も、高校1年生・小学校5年生・年長(取材当時)の3人の男の子を育てるママ。自治体届け出済みベビーシッター。企業型ベビーシッター割引対象サポーター。
(手作りおもちゃで遊ぶ様子)
今回は、2時間のサポートをお願いし自宅まで来ていただきました。ベビーシッターをお願いすることが初めての筆者ですが、事前に顔合わせを実施し、子どもたちのアレルギーや性格・気を付けてほしいこと・おむつの場所など細かなところまで打ち合わせをしていたおかげで、スムーズにお願いすることができました。明るい笑顔と子どもたちへの優しい声かけで、緊張もほどけました!
サポートの前に、少しお話を伺いました。
出身地である神奈川県にいるご友人が、ベビーシッターをはじめたことがきっかけとなり、上田市で「なないろキッズ」をスタート。都会では働くママの増加とともに需要も高まり、シッターさんの数が不足しているほどとのこと。しかし田舎では祖父母が近くにいる場合も多く、需要があるのか最初は不安に思っていたそうです。1年目は依頼数もそこまで多くはなかったそうですが、2年目からはSNSや口コミから、リピーターさんがつくほどに。
上田市内を含む地元のユーザーさんで多いサポート内容は、年の近い兄弟がいる場合のお風呂介助や夜間の保育など。特に旦那さんの帰宅時間が遅い場合など、ご飯~お風呂~寝かしつけと目まぐるしい忙しさは想像を絶する大変さです。その中の1つでも人の手を借りることで、少しだけ心の余裕ができそうだなと感じました。
他にも軽井沢など都会から来るユーザーさんからも依頼があるそうで、両親がゴルフなどを楽しむ間にサポートすることも!自分たちの余暇や、やりたいことを我慢しなければいけない風潮がありますが、親のリフレッシュも大切なことですよね。
なないろキッズという屋号についても教えていただきました。なないろ=虹を連想するように、子ども達にはそれぞれの個性があります。その個性が、様々な人に関わることで色々な色に変わっていける様にという願いが込められているそうです。
あやのさんはマルシェなどにも積極的に出店しています。マルシェでは、保育士の経験を活かして手作りおもちゃのワークショップを開催。なかなか一から作ることは大変ですが、材料がそろっているワークショップであれば子どものために作ってあげられそうですよね!
マルシェなどのイベントを通してベビーシッターを知ってもらうきっかけを作りたいとあやのさんは言います。企業の補助が出るなど制度が整いつつある都会と比べると、まだまだ敷居が高いと思われがちで利用をためらう方も多いそう。仕事や自身の勉強以外にも、たまには1人でリフレッシュしたい!夫と2人で出かけたい!という理由でも気軽に預けられる様になってほしいとの想いが感じられました。
取材の後は、2時間ほど子どもたちのサポートをお願いして、夫と用事を済ませたりカフェに行ってきました!途中、長女が工作を楽しんでいる様子や次女が寝たことなども写真付きで連絡をしてくださり、とても安心できました。帰ってきて長女に「どうだった?」と聞くと「楽しかった!また明日も来てほしいくらい!」とのこと。低年齢でも楽しめる手作りおもちゃや、小学生女子に合わせた工作グッズなどを持参していただき、飽きずに楽しめる工夫がプロ意識を感じました!
また、サポート内容を文章で送っていただけたことも安心材料になりました。預けている間に、どんなことをして遊んだのか・どんな様子だったのかなど、親以外の目線でわが子のことを見て教えてもらえる新鮮さがありました。
(11ヶ月の次女の月齢に合わせた指先を使うおもちゃ)
(用意していただいた材料を使って小学2年生の長女が作ったツリーとリース)
今後は、ベビーマッサージなどのふれあいも併せて提供していけるよう準備中。まだまだ保育園以外に子どもを預けるという文化自体が浸透しておらず、マルシェなどのイベントを通して認知度を高めていきたいそうです。
頼る場所や人がいなくて、追い詰められてしまうママも少なくないと思います。上手に人の手を借りて、ストレスなく子育てできる社会になっていけばいいなぁと思いました。育児や発達の相談ができる、専属の保育士さんがいてくれると思うと心強いですね!私もまた利用させていただきたいです。
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