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【市民リポート】◤信濃国分寺の蓮フェスタ◢

2021.10.25

信濃国分寺の蓮フェスタ

 

こんにちは、市民リポーターの清水です。

上田市や近郊にお住まいであれば、信濃国分寺は多くの方がご存知でしょう。八日堂縁日の厄除けのお守り『蘇民将来』で名高い天台宗の仏教寺院です。境内には薬師如来を安置する本堂、鐘楼(しょうろう)と呼ばれる鐘を設置してある建物の他、室町時代に建立された三重塔、観音堂などが置かれています。

7月から8月半ば、是非とも本堂の北側に回ってみましょう。

一面の大きな緑の葉の中に鮮やかに清々しいピンク色の花が咲く蓮田が広がります。仏様は蓮の台座にお座りだったり、仏具の多くにも蓮のモチーフが取り入れられていたりと、この花は仏教と非常に密接な関係にあります。
泥中の蓮――、清水でない泥の中にあってそれを養分とし、しかし泥に汚れることなく気高く清らかな大輪の花を咲かせる。泥を現世における困難や悲しみに例えて、『それを糧に立ち上がった時こそ清く美しい花が咲く』との仏教の教えにつながるのだそうです。

 

もともと地元農家さんの好意によって平成16年に約200坪の水田を借り受け、ご住職が鉢で育てていたハスの苗(レンコン)を植えたことが始まりだそうです。翌平成17年に近隣ボランティアから結成された「はすの花を育てる会」の丹精で、約700坪の蓮田は苗の植え付けや草刈り、整備がなされています。
興味深いことに、蓮は朝早い時間に開花すると昼過ぎに一旦つぼむ、これを3日ほど繰り返して花びらは散ってしまうのだそうです。3日目の花は午後まで半開きなのですが、みずみずしさは今一つ、やはり勢いはありません。
蓮の観賞は緑の葉っぱにコロロンとした透明な朝露が残る位の早朝がおすすめです。優し気な色に染まる花越しに望む荘厳な信濃国分寺┅┅ベストマッチングで美し過ぎでした。

 

 

様々な行事やイベントが中止や縮小せざるをえないコロナ禍にあり、例年『蓮のフェスタ』として開催しているこのイベントも、今年は『蓮のウィーク』として期間を短縮して実施されました。

 

一日も早く元の安全で自由な生活に戻れることを願って、帰り道に目にしたメッセージは中学生からの力強いエールでした。

 

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